EDOFレンズの近くの見え方は?白内障手術で選ぶ前に知っておきたいこと|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

〒261-8535 千葉県千葉市美浜区豊砂1-1
イオンモール幕張新都心グランドモール1階
Tel.043-301-3441
ヘッダー画像

医療コラム

EDOFレンズの近くの見え方は?白内障手術で選ぶ前に知っておきたいこと|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

EDOFレンズの近くの見え方は?白内障手術で選ぶ前に知っておきたいこと

「白内障手術でEDOFレンズを勧められたけれど、近くはどのくらい見えるの?」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、EDOFレンズは「遠く〜中間距離」を得意とするレンズで、近くについては補助的な見え方になることが多い傾向があります。スマートフォンや手元の細かい文字を見る場面では、人によって手元用の眼鏡が必要になるケースもあります(個人差があります)。

ただし、EDOFレンズは従来の単焦点レンズよりも焦点の幅が広く、夜間のハロー・グレアが出にくいという特徴があり、特定のライフスタイルや職業の方に向いていることがあります。どのレンズが自分に合うかは、生活スタイルや目の状態によって異なります。

  • ✅ EDOFレンズで近くがどの程度見えるのかの目安
  • ✅ 単焦点・二焦点・三焦点レンズとの見え方の違い
  • ✅ 自分のライフスタイルに合ったレンズの選び方のポイント
📋 この記事の目次

EDOFレンズとは?近くの見え方に関するよくある疑問

「EDOFって聞いたことあるけど何が違うの?」

白内障手術の説明を受けたとき、「多焦点レンズ」や「EDOF」という言葉が出てきて戸惑った方も多いはずです。EDOFとはExtended Depth of Focus(焦点深度拡張型)の略で、焦点が合う「奥行きの幅」を広げることで、より連続的な視野を実現しようとした眼内レンズの一種です。

従来の多焦点レンズが「遠く」と「近く」の2点(または3点)にピントを合わせるのに対し、EDOFレンズはピントが合う範囲をなだらかに広げるという設計思想を持っています。そのため、見え方の切り替わりが比較的スムーズで、中間距離(パソコン作業・料理・棚の表示を見るなど)に強みがあるとされています。

「近くが見えるかどうか」が一番気になるポイント

患者さんから最もよく寄せられる質問が「EDOFレンズにしたら手元は見えますか?」というものです。結論として、EDOFレンズは遠距離〜中間距離を得意とするレンズであり、手元(30cm前後)の視力は個人差が大きいです。

「眼鏡なしで近くが見えるようになるか」という点については、完全に眼鏡が不要になる方もいれば、細かい作業や読書には手元用の眼鏡があると快適という方もいます。術前に自分の生活スタイルや目の状態をしっかり確認することが、納得のいくレンズ選びにつながります。

「見え方の質」についても確認が必要

EDOFレンズには、夜間の光がにじんで見える「ハロー・グレア」が比較的出にくいという特徴があります。ただし、全くハローが出ないわけではなく、個人差があります。夜間に車の運転をよくする方や、精密な色彩判断が必要なお仕事をされている方は、この点も含めて眼科医に相談することをおすすめします。

EDOFレンズの仕組みと焦点の特徴をわかりやすく解説

焦点を「点」ではなく「帯」で作る設計

通常の単焦点レンズは、特定の1点にのみピントが合います。一方、EDOFレンズは光の回折や屈折を利用して、焦点が合う距離を「帯状」に引き延ばすよう設計されています。これにより、遠くから中間距離にかけての視野がつながりやすくなります。

Point 01 焦点の幅が広い
「遠く〜中間距離」がつながりやすい

EDOFレンズは焦点が合う奥行きを広げることで、遠くから約50〜60cm程度の中間距離まで比較的スムーズに見えるようになります。パソコン作業や料理、車の運転など「中間距離」の活動が多い方に適していると言われています(個人差があります)。

Point 02 ハロー・グレアの出方
二焦点・三焦点レンズより比較的出にくいとされる

多焦点レンズ全般に共通する課題として、夜間の光のにじみ(ハロー・グレア)があります。EDOFレンズは焦点を「分割」せず「延長」する設計のため、ハロー・グレアが比較的穏やかな傾向があるとされています。ただし感じ方には個人差があります。

Point 03 近くへの対応
手元(30cm前後)は補助的な見え方になることも

EDOFレンズは手元の視力(30〜40cm)については、遠くや中間ほどには対応しきれないケースがあります。読書や手芸など近距離作業が多い方は、手元用の眼鏡を併用するか、別のレンズタイプを選ぶ方が生活の質(QOL)が上がることもあります。

乱視がある場合のEDOFレンズ

乱視を持つ方がEDOFレンズを選ぶ場合、乱視矯正機能を持つEDOFレンズ(トーリックEDOF)が選択肢になることがあります。乱視の程度によっては通常のEDOFレンズでは見え方が安定しないことがあるため、術前検査で角膜の状態を詳しく調べることが重要です。

EDOFレンズで近くはどのくらい見える?距離の目安

実際の見え方の距離感(目安)

EDOFレンズの見え方は製品や個人の目の状態によって異なりますが、一般的な目安として以下のように整理されることが多いです。

距離の目安 見え方のイメージ 具体的なシーン
遠距離(5m〜) ◎ クリアに見えやすい テレビ・景色・標識
中間距離(50cm〜1m程度) ○ 比較的見えやすい パソコン・棚の表示・料理
近距離(30〜40cm程度) △ 個人差が大きい スマートフォン・読書・手芸

上記はあくまで一般的な目安であり、実際の見え方は目の状態・レンズの度数設定・脳の順応によっても大きく変わります(個人差があります)。術後に脳が新しい見え方に慣れていく「神経適応」が起きるため、術後すぐと数カ月後では感じる見え方が変わることもあります。

「よくある誤解」に注意

⚠ 誤解:「多焦点レンズにすれば眼鏡が完全に不要になる」

EDOFレンズを含む多焦点レンズは、眼鏡への依存を減らすことを目的としていますが、すべての距離で完全に眼鏡が不要になることを保証するものではありません。特に細かい手元作業(読書・手芸・細かい文字など)では、補助的な眼鏡が必要になることがあります。「眼鏡が全く要らなくなる」と思い込んでレンズを選ぶと、術後にギャップを感じることがあります。術前に担当医とご自身の生活スタイルをよく話し合うことが大切です。

度数の設定(ターゲット)が見え方を左右する

白内障手術では、術前の検査データをもとに眼内レンズの度数を決定します。EDOFレンズの場合、この度数設定(ターゲット屈折値)をどこに合わせるかによって、近くの見え方が大きく変わります。遠くを重視するか、近くを少し重視するかを術前に担当医と相談しておくことが、術後の満足度を高める重要なポイントです。

単焦点・二焦点・三焦点との見え方の違いを比較

各レンズタイプの特徴を整理する

眼内レンズには大きく分けて「単焦点レンズ」「多焦点レンズ(二焦点・三焦点・EDOF)」の種類があります。それぞれに特徴があり、どれが優れているというものではなく、生活スタイルや目の状態に合ったレンズを選ぶことが大切です。

レンズタイプ 遠く 中間 近く ハロー・グレア
単焦点レンズ ×(要眼鏡) 出にくい
二焦点レンズ 感じやすい場合あり
三焦点レンズ 感じやすい場合あり
EDOFレンズ △(個人差) 比較的穏やか

※上記は一般的な傾向の目安です。製品・個人の目の状態・術後経過により異なります。

EDOFレンズを選ぶメリットとデメリット

✅ メリット

  • 遠くから中間距離の視野がつながりやすい
  • ハロー・グレアが比較的出にくい傾向がある
  • 視界の質(コントラスト)が保たれやすい
  • 夜間運転が多い方に選ばれることがある
  • 乱視矯正タイプも選択できる

⚠ デメリット・注意点

  • 手元(30cm前後)は個人差が大きい
  • 細かい読書・手芸では眼鏡が必要な場合あり
  • 多焦点レンズの中では近くへの対応が弱い
  • 術前の適応検査が重要
  • 費用は選定療養または自由診療となる

単焦点レンズとの保険・費用の違い

単焦点レンズを使った日帰り白内障手術は保険適用で受けられます。一方、EDOFレンズを含む多焦点眼内レンズは「選定療養」または「自由診療」となり、手術技術料は保険が適用されますが、レンズ代は自己負担となります(目安:片目約40万〜60万円)。レーザー手術を組み合わせた場合は片目約60万〜90万円(自由診療)が目安です。詳しい費用については、受診時にご確認ください。

WEB予約 / 一般診療・メガネ予約 / コンタクト診療

EDOFレンズが向いている人・注意が必要な人

こんな方にEDOFレンズが選ばれやすい

EDOFレンズはすべての方に向いているわけではありませんが、以下のような生活スタイルや状況の方から選ばれることがあります。

  • 🖥 パソコン作業・デスクワークが多く、中間距離をよく使う方
  • 🚗 夜間に車の運転をする機会が多く、光のにじみを気にする方
  • 📺 テレビ・景色など遠くの視界をクリアに保ちたい方
  • 👓 眼鏡への依存を減らしたいが、近く専用眼鏡の使用は許容できる方
  • 🔍 コントラスト感度・色覚の質を大切にするお仕事や趣味をお持ちの方

注意が必要なケース

⚠ こんな場合は担当医に相談を

  • 手元の細かい作業(読書・裁縫・楽器演奏など)が生活の中心の方
  • 強い乱視・不正乱視がある方(適応検査が必要)
  • 緑内障・糖尿病網膜症など、他の眼疾患を持つ方
  • 瞳孔が特に小さい、または大きい方(光学的な影響が出やすい場合がある)
  • 術後に「完全に眼鏡不要」を強く希望する方(期待とのギャップが生じる可能性)

適応検査で「自分の目に合うか」を確かめることが大切

EDOFレンズが適切かどうかは、角膜の形状・瞳孔径・目の疾患の有無・視力データなど、詳細な術前検査の結果をもとに判断されます。「なんとなく良さそう」という印象だけで選ぶのではなく、眼科専門医との十分な事前相談と適応検査を経て決めることが、術後の満足度を高める上で欠かせません。

幕張久木元眼科でのEDOFレンズ・多焦点レンズ相談について

千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心1階にある幕張久木元眼科では、多焦点眼内レンズ・乱視矯正レンズなど数多くの眼内レンズを取り扱っており、患者さんのライフスタイルや目の状態に合わせたレンズをご提案しています。

  • 🔬 東京医科歯科大学病院白内障・屈折矯正外来元主任の院長が直接診察・執刀
  • 🏥 ライカ製眼科手術専用顕微鏡による精密な日帰り白内障手術
  • 🗓 土日祝も診療。オンライン順番取りで待ち時間をイオンモールで有効活用
  • 👁 視能訓練士が在籍し、検査からサポートまで丁寧に対応

👨‍⚕️ 院長 久木元 延行(くきもと のぶゆき)からのコメント

多焦点レンズやEDOFレンズは、患者さんの生活スタイルや目の状態に合わせて選ぶことが何より大切です。私が一番大切にしていることは、患者さんの希望をよく聞き、一人ひとりにオーダーメイドの医療を提供すること。「どのレンズが自分に合うかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。大学病院の専門外来で培った経験をもとに、丁寧にご説明します。高度医療をあたたかく提供する——それが幕張久木元眼科のコンセプトです。

EDOFレンズに関するよくあるご質問

Q EDOFレンズにしたら手元の眼鏡は全く不要になりますか?
A EDOFレンズは遠くから中間距離の見え方を得意としていますが、手元(30〜40cm)については個人差があります。読書や細かい手作業などでは、補助的な手元用眼鏡が必要になることがあります。「眼鏡ゼロ」を目指す方は、術前に担当医と生活スタイルを詳しくご相談ください。
Q 乱視がある場合でもEDOFレンズは選べますか?
A 乱視の程度によっては、乱視矯正機能を持つEDOFレンズ(トーリックタイプ)が選択肢になることがあります。乱視が強い場合や不正乱視がある場合は適応外となることもあるため、術前の詳しい検査と医師との相談が必要です。詳しくは診察時にお問い合わせください。
Q EDOFレンズと三焦点レンズ、どちらを選べばよいですか?
A 三焦点レンズは遠く・中間・近くの3距離に対応する半面、ハロー・グレアが出やすい傾向があります。EDOFレンズは中間距離が得意でハロー・グレアが比較的穏やかな傾向がありますが、近くへの対応は個人差があります。どちらが向いているかは目の状態や生活スタイルによって異なりますので、眼科専門医に相談した上で決めることをおすすめします。

📋 この記事のまとめ

  • ✅ EDOFレンズは「遠く〜中間距離」が得意な焦点深度拡張型の眼内レンズ
  • ✅ 手元(30cm前後)の見え方は個人差が大きく、補助眼鏡が必要になる場合もある
  • ✅ ハロー・グレアは比較的穏やかな傾向があり、夜間運転が多い方に選ばれることがある
  • ✅ どのレンズが合うかは目の状態・生活スタイルによって異なるため、術前検査と医師への相談が重要
  • ✅ 千葉市美浜区の幕張久木元眼科では、多焦点・乱視矯正など豊富なレンズからオーダーメイドでご提案

眼内レンズのことを、専門医に相談してみませんか?

「自分にはどのレンズが合うの?」という疑問も、お気軽にどうぞ。千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心1階、土日祝も診療しています。

WEB予約 / 一般診療・メガネ予約 / コンタクト診療 📞 お電話でのご相談

監修医師プロフィール

著者写真

久木元 延行(くきもと のぶゆき)(院長)

経歴
獨協医科大学 医学部医学科卒業
東京医科歯科大学病院 臨床研修医
東京医科歯科大学 眼科学講座 入局
東京都立広尾病院 眼科
東京医科歯科大学病院 眼科
東京都立多摩総合医療センター 眼科
東京医科歯科大学病院 眼科
– 白内障・屈折矯正外来 主任
– 糖尿病網膜症専門外来
– 医療安全管理リスクマネージャー
幕張久木元眼科開院

資格・所属学会:【資格】、日本眼科学会認定眼科専門医、水晶体嚢拡張リング認定医、難病指定医、ボトックス認定医(眼瞼痙攣、斜視)、光線力学療法認定医、【所属学会】、日本眼科学会、日本眼手術学会、日本白内障屈折矯正学会、日本網膜硝子体学会、日本糖尿病眼学会

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。