強度近視は白内障になりやすい?発症リスクと手術の特徴を徹底解説|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

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医療コラム

強度近視は白内障になりやすい?発症リスクと手術の特徴を徹底解説|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

強度近視は白内障になりやすい?発症リスクと手術の特徴を徹底解説

 

強度近視の方は、白内障の発症リスクが通常の約5.5倍高く、40代での発症も珍しくありません。「まだ若いから大丈夫」と思っていると、気づかないうちに進行しているケースがあります。

本記事では、強度近視と白内障の関係性・発症メカニズム・手術時の注意点・眼内レンズ選びのポイントまで、東京医科歯科大学病院白内障・屈折矯正外来元主任の経験をもとに詳しく解説します。

 

強度近視と白内障の関係が気になる方へ

千葉県千葉市で白内障の検査について相談したい方は、幕張久木元眼科へご相談ください。

強度近視の方は定期的な眼科検査で目の状態を確認することが大切です。

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強度近視とは何か?通常の近視との違いは?

 

強度近視とは、近視の度数が-6.0D(ジオプター)以上、または眼軸長が26.5mm以上の状態を指します。通常、日本人成人の眼軸長は約24mm程度です。

眼軸が伸びると、網膜・脈絡膜・視神経などの後方組織が引き伸ばされ、慢性的な負担がかかります。この状態が進行して眼底に病的変化が生じると「病的近視」と呼ばれ、メガネやコンタクトレンズでも正常な視力を得ることが難しくなります。

強度近視は単なる「視力が悪い状態」ではなく、複数の重篤な目の病気を引き起こす構造的なリスク因子です。この点を正しく理解することが、早期対処への第一歩になります。

強度近視が引き起こす主な目の病気

強度近視の方は、以下の疾患リスクが高まることが知られています。

  • 白内障(核白内障):通常より早期に発症し、40〜50代での手術例も多い
  • 網膜剥離:網膜が薄く引き延ばされて破れやすくなる
  • 緑内障(正常眼圧緑内障):正常な眼圧でも視神経が障害されるリスクがある
  • 黄斑変性・黄斑出血:網膜中心部(黄斑部)の障害により視力低下や変視症が起こる

これらは国内の失明原因の上位を占める疾患です。強度近視の方は年1〜2回の眼底検査・視野検査・OCT検査を定期的に受けることが強く推奨されます。

強度近視はなぜ白内障になりやすいのか?そのメカニズムとは?

強度近視の方が白内障になりやすい最大の理由は、「核白内障」が早期に進行しやすいことです。

水晶体の中心部分(核)は、古くなった細胞が蓄積して形成されます。強度近視の目では、この核の濁りが壮年期から早く進む傾向があります。核白内障は黄白色→黄色→褐色と段階的に濁り、濁るほど光を曲げる力が増すため近視がさらに進行するという特徴があります。

「40代になって急にメガネが合わなくなった」「毎年度数が変わる」という方は、核白内障の進行が疑われます。これは強度近視の方に特有のサインです。見逃さないようにしましょう。

白内障の危険因子として明記されている強度近視

日経メディカル(2020年3月)が紹介する白内障診療ガイドラインでも、白内障の危険因子として「加齢・糖尿病・高血圧・肥満・強度近視・紫外線・喫煙・ステロイド全身投与」などが明記されています。強度近視は医学的に認められたリスク因子であり、定期的な眼科検診が不可欠です。

また、同ガイドラインでは、強度近視・喫煙者・屋外労働者などの核白内障ハイリスク群に対してマルチビタミンの摂取が進行予防として推奨されています。日常生活でのセルフケアも有効な対策の一つです。

強度近視の白内障はどんな症状が出やすいのか?

強度近視の白内障では、通常の加齢性白内障とは少し異なる症状の出方をすることがあります。最も注意すべきは近視の急激な進行です。

核白内障が進むと水晶体の屈折力が増し、近視度数がどんどん上がります。「最近また近視が進んだ」「老眼が急に楽になった気がする」という変化は、核白内障の典型的なサインです。老眼鏡が不要になる「第二の蜜月期」と呼ばれる現象も、核白内障の進行によるものです。

そのほか、以下の症状も現れやすくなります。

  • 視界のかすみ・霞み:全体的にぼんやりして見える
  • まぶしさ(羞明):特に夜間の光がにじんで見える
  • コントラスト低下:色の鮮やかさが失われる
  • 二重・三重に見える(単眼複視):片目でも物が重なって見える
  • 眼底検査の精度低下:水晶体の濁りで眼底が見えにくくなり、他の眼底疾患の発見が遅れるリスクがある

特に最後の「眼底検査への影響」は重要です。強度近視の方は網膜剥離や黄斑変性のリスクも高いため、白内障が進むと眼底疾患の早期発見が困難になります。これが早期手術の必要性が高い理由の一つです。

強度近視の白内障手術はどんな点が通常と異なるのか?

手術の基本的な流れは通常の白内障手術と同じですが、強度近視の方にはいくつかの特有リスクと注意点があります。経験豊富な専門医による慎重な術前評価と手術計画が欠かせません。

強度近視の白内障手術で注意すべき点

強度近視の白内障手術では以下の点に特に注意が必要です。

 

  • チン小帯の脆弱化:水晶体を固定している「チン小帯」と呼ばれる線維が弱い目があり、その場合は高い技術が必要になる
  • 眼内レンズ度数計算の難しさ:眼軸が長いほど度数計算の誤差が生じやすく、精密な測定機器と計算式の選択が重要
  • 網膜剥離リスクへの配慮:術中・術後の網膜剥離リスクが通常より高いため、慎重な操作と術後管理が必要
  • 片眼手術時の左右バランス問題:片眼だけ手術する場合、手術眼と非手術眼の度数差が大きくなり、メガネでの両眼矯正が困難になることがある

当院では、眼球を高精度に測定する「ARGOS」、術中ガイドシステム「VERION」、眼圧を精密にコントロールする「CENTURION」を導入しています。これらの最新機器を組み合わせることで、強度近視の方の眼内レンズ度数計算精度を高め、より安全な手術を実現しています。

なぜ強度近視の白内障は早期手術が推奨されるのか?

強度近視の白内障で早期手術が推奨される理由は主に2点あります。

  • 進行速度が速く日常生活への影響が大きい:もともと視力が低い状態に白内障が加わることで、見え方の悪化が著しくなる
  • 眼底疾患の検査・発見が困難になる:水晶体の濁りが強くなると眼底カメラで眼底を確認しにくくなり、網膜剥離や黄斑変性の発見が遅れるリスクがある

「まだ見えているから大丈夫」と判断を先延ばしにすると、他の眼底疾患の見逃しにつながる可能性があります。強度近視の方は早めの受診・相談を心がけてください。

強度近視の白内障手術で眼内レンズはどう選ぶべきか?

白内障手術で挿入する眼内レンズの選択は、強度近視の方にとって特に重要です。近視・老眼の矯正を同時に行えるチャンスでもあるからです。

眼内レンズには大きく「単焦点レンズ」「多焦点レンズ」「乱視矯正レンズ」があります。それぞれの特徴を理解したうえで、術後の生活スタイルに合った選択をすることが肝要です。

単焦点眼内レンズの特徴

  • ピントが合う距離が1カ所に限定される
  • 遠方に合わせると近方にはメガネが必要、近方に合わせると遠方にはメガネが必要
  • 保険適用で費用負担が少ない
  • 強度近視の方が「便利な近視(眼前30cmにピントがくる)」に設定することで、手元作業が快適になる選択肢もある

多焦点眼内レンズの特徴

  • 2カ所以上の距離にピントが合うため、老眼の解消も同時に期待できる
  • 当院では保険適用の「分節型2焦点レンズ(約70cmから遠方まで焦点)」や「3焦点眼内レンズ(近方・中間・遠方)」など複数を取り扱い
  • 見え方に慣れる期間(グレア・ハローへの適応)が必要な場合がある
  • 強度近視にも対応可能な度数のレンズが登場しており、近視・老眼・白内障を一度に改善できる

乱視矯正レンズ(トーリックレンズ)の特徴

  • 白内障と乱視を同時に矯正できる
  • 当院では保険適用で追加費用なしでの提供が可能
  • 強度近視に乱視を合併している方に特に有効

片眼だけ手術する場合は、手術をしていない目との度数差が問題になることがあります。コンタクトレンズでの両眼矯正は可能ですが、長期的な管理を考えると両眼手術を検討することも現実的な選択肢です。40代で老眼がまだ軽い場合は、単焦点レンズを選ぶと術前より老眼が強まる可能性があるため、多焦点レンズの検討が優先度高めです。

 

視力低下が進んでいると感じる方へ

近視の進行なのか白内障なのか判断が難しい場合は、専門的な検査を受けてみましょう。

現在の見え方や目の状態を確認し、適切な対応方法をご提案します。

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強度近視の白内障、幕張久木元眼科ではどう対応しているのか?

当院・幕張久木元眼科では、東京医科歯科大学病院白内障・屈折矯正外来の元主任として培った経験をもとに、強度近視の方の白内障手術に対応しています。

強度近視の白内障は「難しい症例」に分類されることがあります。チン小帯の脆弱化・眼軸長の長さによる度数計算の難しさ・術後の網膜剥離リスクなど、通常の白内障手術とは異なる配慮が必要です。当院では他院で「手術が難しい」とされたケースにも積極的に対応しています。

眼内レンズの選択においては、単焦点・多焦点・乱視矯正レンズを複数取り扱い、患者さんの術後の生活スタイルや希望を丁寧に聞いたうえで、オーダーメイドのレンズ提案を行っています。「子どもの頃からずっと強度近視でメガネが手放せなかった」という方が、白内障手術後に裸眼で生活できるようになるケースもあります。

また、千葉県千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心グランドモール1階という立地で、土日祝日診療・WEB予約・駐車場完備と、通いやすい環境を整えています。

 

強度近視の方が白内障を予防・進行抑制するためにできることは?

白内障の根本的な治療は手術のみですが、進行を遅らせるためのセルフケアは有効です。特に強度近視の方はリスクが高いため、日常的な対策が重要になります。

  • 紫外線対策:UVカット機能付きのサングラスや眼鏡を使用する。紫外線は白内障の進行を促進する主要因子の一つ
  • 禁煙:喫煙は白内障の危険因子として医学的に確認されている
  • 糖尿病のコントロール:血糖値の管理は白内障の進行予防に有効
  • マルチビタミンの摂取:核白内障のハイリスク群(強度近視・喫煙者・屋外労働者)では摂取が推奨されている(日経メディカル掲載ガイドライン情報)
  • 点眼薬の使用:ピレノキシン(カタリンなど)は初期皮質白内障に対する進行予防効果が確認されている。ただし進行した白内障には無効
  • 定期的な眼科検診:年1〜2回の眼底検査・視野検査・OCT検査を継続する

これらの対策は「白内障を完全に防ぐ」ものではありませんが、進行を遅らせ、手術のタイミングを適切に管理するために有効です。ただし、強度近視の方は進行が速い傾向があるため、自覚症状がなくても定期検診を怠らないことが最も重要です。

年代別に見る強度近視の治療選択肢はどう変わるのか?

強度近視の管理は、年齢によって最適な選択肢が変わります。

20〜40代:ICL(有水晶体眼内レンズ)が選択肢に

  • 角膜を削らずに眼内にレンズを挿入する視力矯正手術
  • -6.0D以上の強度近視にも対応可能
  • 角膜が薄くレーシックが難しい方にも適応可能
  • 可逆的な治療で、将来的に白内障手術への移行もしやすい

50代以上:白内障手術が現実的な選択肢に

  • 強度近視の方は白内障の進行が早く、50代での手術例が増加
  • 白内障手術で近視・老眼・乱視を同時に矯正できる「一石二鳥」の治療
  • 多焦点眼内レンズの進歩により、術後の生活の質が大きく向上
  • 術後の眼底疾患管理(網膜剥離・黄斑変性の定期チェック)が引き続き重要

どの年代でも共通しているのは、「専門医による定期的な検査と、自分の目の状態に合った治療選択」が視力維持の鍵だということです。強度近視の管理は生涯にわたる取り組みです。

強度近視の白内障について、専門医に相談したい方は、ぜひ幕張久木元眼科(白内障・強度近視専門診療)へお気軽にご相談ください。東京医科歯科大学病院白内障・屈折矯正外来元主任の院長が、最新機器と豊富な経験をもとに、あなたの目の状態に合った最適な治療プランをご提案します。WEB予約対応・土日祝日診療・駐車場完備で、千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心グランドモール1階にて診療中です。

よくある質問

 

強度近視だと白内障になりやすいのは本当ですか?

本当です。強度近視(-6.0D以上)の方は白内障に約5.5倍なりやすいとされています。眼軸が長いことで水晶体核の濁りが早く進む「核白内障」が起こりやすく、40〜50代での発症例も多くあります。

強度近視の白内障は何歳ごろから発症しますか?

通常の加齢性白内障は60代以降に多いですが、強度近視の方は40〜50代での発症が少なくありません。「40代でメガネが急に合わなくなった」場合は核白内障の進行が疑われるため、早めの眼科受診をおすすめします。

強度近視の白内障手術は通常より難しいですか?

チン小帯の脆弱化・眼内レンズ度数計算の難しさ・網膜剥離リスクなど特有の注意点があり、経験豊富な専門医による対応が重要です。最新の測定機器と術中ガイドシステムを活用することで、安全性を高めることができます。

白内障手術で強度近視も一緒に治せますか?

はい、治せます。白内障手術で挿入する眼内レンズの度数を選ぶことで、強度近視の矯正も同時に行えます。多焦点眼内レンズを選べば老眼の改善も期待でき、長年のメガネ・コンタクト生活から解放される可能性があります。

強度近視の白内障手術後に網膜剥離になるリスクはありますか?

強度近視の方は術前から網膜剥離リスクが高く、手術後も引き続き注意が必要です。術後の定期的な眼底検査を継続し、飛蚊症の急増・光視症・視野欠損などの症状があればすぐに受診することが重要です。

強度近視の白内障に多焦点眼内レンズは使えますか?

使えます。強度近視に対応可能な度数の多焦点眼内レンズが登場しており、白内障・近視・老眼を同時に改善できます。ただし、グレア・ハローへの適応期間があるため、生活スタイルや目の状態を踏まえた専門医との相談が重要です。

強度近視の白内障の進行を遅らせる方法はありますか?

紫外線対策(UVカットサングラス)・禁煙・糖尿病コントロール・マルチビタミン摂取・点眼薬(ピレノキシン)などが進行抑制に有効とされています。ただし根本的な治療は手術のみで、これらはあくまで進行を遅らせる補助的な対策です。

強度近視の白内障手術は保険適用になりますか?

基本的な白内障手術(単焦点眼内レンズ・乱視矯正レンズ)は保険適用です。多焦点眼内レンズは種類によって保険適用のものと自費のものがあります。当院では保険適用の分節型2焦点レンズや乱視矯正レンズも取り扱っています。

結論

強度近視(-6.0D以上)の方は白内障の発症リスクが約5.5倍高く、40〜50代での早期発症が特徴です。核白内障による近視の急激な進行・眼底疾患検査への支障・チン小帯の脆弱化など、通常とは異なる注意点があります。白内障手術では眼内レンズ選択で近視・老眼・乱視を同時に矯正できるため、経験豊富な専門医のもとで早めに相談し、自分の生活スタイルに合った治療計画を立てることが最善の選択です。

 

白内障手術を検討している方へ

強度近視の方の手術について詳しく知りたい方は、幕張久木元眼科へご相談ください。

検査結果を踏まえながら、手術のタイミングや見え方の目標についてご説明しています。

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著者情報

幕張久⽊元眼科  院⻑ 久⽊元延⾏

経歴

獨協医科大学 医学部医学科卒業
東京医科歯科大学病院 臨床研修医
東京医科歯科大学 眼科学講座 入局
東京都立広尾病院 眼科
東京医科歯科大学病院 眼科
東京都立多摩総合医療センター 眼科
東京医科歯科大学病院 眼科
– 白内障・屈折矯正外来 主任
– 糖尿病網膜症専門外来
– 医療安全管理リスクマネージャー
幕張久木元眼科開院

【資格】


日本眼科学会認定眼科専門医
水晶体嚢拡張リング認定医
難病指定医
ボトックス認定医(眼瞼痙攣、斜視)
光線力学療法認定医

【所属学会】


日本眼科学会
日本眼手術学会
日本白内障屈折矯正学会
日本網膜硝子体学会
日本糖尿病眼学会