後発白内障とは?白内障手術後に起こる見えにくさの原因と治療法|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

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医療コラム

後発白内障とは?白内障手術後に起こる見えにくさの原因と治療法|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

後発白内障とは?白内障手術後に起こる見えにくさの原因と治療法

後発白内障とは?白内障手術後に起こる見えにくさの原因と治療法

白内障手術を受けて、一度は視界がクリアになったはずなのに、数か月から数年経って「また見えにくくなってきた」と感じる方がいらっしゃいます。

手術が失敗したのでは?

そんな不安を抱く方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、多くの場合、これは「後発白内障」と呼ばれる状態です。白内障が再発したわけではなく、手術で残した水晶体の袋が濁ることで生じる現象なんです。後発白内障は白内障手術後に比較的起こりやすい合併症で、術後5年で約20%の方に発症すると言われています。

この記事では、後発白内障のメカニズムから症状、そして最新のレーザー治療まで、診察室と同じ目線で、やさしく・正確に解説していきます。手術後の定期検診の重要性や、治療のタイミングについても詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

後発白内障とは?白内障との違いを理解する

後発白内障を正しく理解するために、まずは白内障手術の仕組みから見ていきましょう。

白内障手術では、濁った水晶体の中身を取り除きます。ただし、水晶体の外側の袋(水晶体嚢)は残したまま、その中に透明な眼内レンズを挿入するんです。この袋を残すことで、眼内レンズを安定して固定できるわけですね。

もともと透明である水晶体嚢が、手術後しばらく経過してから濁ることがあります。これが後発白内障です。

白内障と後発白内障の決定的な違い

白内障は水晶体の中身が濁る状態です。一方、後発白内障は水晶体の袋が濁る状態であり、両者は異なります。白内障手術では水晶体の中身を取り除くため、2回目の白内障になることはありません。また、後発白内障の治療も濁った水晶体嚢を除去するため、2回目の後発白内障になることもないんです。

つまり、「白内障が再発した」わけではなく、手術で残した袋に変化が起きているということですね。

後発白内障が起こるメカニズム

手術の際、水晶体の組織が袋の中に残ることがあります。この組織が増殖して、徐々に袋を濁らせることがあるんです。増殖が進行すると、光が入りづらくなるために、次第にぼやけて見える症状が出てしまいます。

残した袋(水晶体嚢)に水晶体の組織が残ることがあり、この組織が増殖して、徐々に袋を濁らせることがあります。増殖が進行すると、光が入りづらくなるために、次第にぼやけて見える症状が出てしまうわけです。

当院では、手術時にできる限り水晶体の組織を丁寧に除去するよう心がけていますが、完全に防ぐことは難しいのが実情です。ただし、後発白内障は通院で治療可能ですので、ご安心ください。

後発白内障の症状と見え方の変化

後発白内障の症状は、水晶体嚢の混濁の程度によって異なります。

軽度の混濁であれば、少し霞んで見える程度です。しかし、混濁が高度になると視力が低下します。白内障手術後しばらくしてから見え方が悪化してきた場合には、後発白内障を生じている可能性があるため眼科での精査が必要です。

具体的な自覚症状

患者さんからよく聞く症状をいくつかご紹介します。

  • 視界全体がぼやけて見える
  • まぶしさを感じやすくなった
  • コントラストが低下し、物の輪郭がはっきりしない
  • 視力が徐々に低下してきた
  • 白内障手術前と似たような見えにくさを感じる

これらの症状は、徐々に進行してくるので、ご自身では気づきにくいこともあります。

見え方の変化に気づくタイミング

多くの方は、日常生活の中でふとした瞬間に気づきます。例えば、新聞や本の文字が読みにくくなった、テレビの画面がぼやけて見える、運転中に標識が見えづらいなど。

手術直後はよく見えていたのに、数か月から数年経って見えにくさを感じるようになったら、後発白内障の可能性を考えてみてください。

当院では、患者さんの訴えをしっかりと聞き、丁寧に検査を行います。他院で手術を受けられた方も対応可能ですので、お気軽にご相談ください。

後発白内障の診断方法と検査

後発白内障の診断は、眼科での詳細な検査によって行われます。

徹照法による観察

後発白内障の有無は、眼内に真っ直ぐに光を入れて観察する(徹照法)ことで、より明瞭に観察することができます。正常な状態では、オレンジ色の綺麗な反射が確認できるのに対して、後発白内障のある場合では無数の水泡状の混濁を認めます。

この検査は痛みを伴わず、短時間で終わります。

視力検査と詳細な問診

視力がどの程度低下しているかを測定します。また、いつ頃から見えにくくなったか、どのような症状があるかなど、詳しくお話を伺います。

患者さんの日常生活への影響度合いも、治療のタイミングを決める重要な要素になりますね。

特殊な病型の診断

後発白内障の特殊な病型として、水晶体嚢そのものが濁るのではなく、水晶体嚢と眼内レンズの間に濁った液状の混濁物が貯留することがあり、液状後発白内障と呼ばれます。液状の混濁物によって光が通過しにくくなるため、視力低下を生じます。

通常は、眼内レンズの透明な反射と透明な水晶体嚢が確認できます。一方で、液状後発白内障の場合は、眼内レンズの反射と水晶体嚢の反射の間に、白く濁った液状の混濁物が貯留しているのがわかります。

このような特殊な病型も、当院では適切に診断し、対応することが可能です。

後発白内障のレーザー治療:YAGレーザー後嚢切開術

後発白内障の治療は、外来で行えるレーザー治療が主流です。

濁った水晶体嚢にレーザーを用いて穴を開けることで、再び眼内に十分な光が入るようにします。この治療法は「YAGレーザー後嚢切開術」と呼ばれ、安全性が高く、効果的な方法として広く行われています。

治療の流れと所要時間

点眼麻酔後に、眼表面にコンタクトレンズを乗せます。専用のYAGレーザー機器を用いて、濁った水晶体嚢にレーザーを照射して、後嚢に穴を開けます。所要時間は1-2分程度で、痛みを伴うことはありません。

レーザー治療は10分程度で終わり、痛みもありませんので、外来での治療が可能です。白内障手術のときと違って、特に洗髪・洗顔などの生活制限もありませんので、レーザー後はいつも通りに過ごしていただけます。

治療後の経過と注意点

レーザー治療後は一時的に飛蚊症を自覚することがありますが、2-3週間で自然に症状は軽快します。

治療後は眼内の炎症をおさえるための点眼薬を使用してください。また、治療の際に散瞳(瞳孔が開いた状態)するため、治療後数時間は見え方が不安定になるので気をつけてお帰りください。

当院では、治療後の経過観察もしっかりと行い、患者さんが安心して日常生活に戻れるようサポートしています。

治療の効果と視力回復

レーザー治療後は、多くの方が速やかに視力の改善を実感されます。濁っていた袋に穴が開くことで、光が再び眼内に入るようになるため、視界がクリアになるんです。

ただし、後発白内障だけでなく、網膜などに別の病気が起きている可能性もありますので、手術を受けた後にしばらくしてから見え方が変わってしまったり、視界がぼやけるなどの症状が出れば、しっかりと検査を受けて原因を追究しましょう。

後発白内障の治療費用と保険適用

後発白内障に対するレーザー手術の費用は保険適用になるため、患者さんの年齢や収入によって費用の負担が変わります。

手術費用の概算

片眼あたりの手術費用の概算は以下のとおりです。

  • 1割負担の場合:約1,500円
  • 2割負担の場合:約3,000円
  • 3割負担の場合:約4,500円

この費用には、レーザー治療本体の費用が含まれています。別途、診察料や薬剤費が必要になる場合もありますが、比較的負担の少ない治療と言えますね。

多焦点眼内レンズ挿入後の後発白内障

多焦点眼内レンズが挿入された眼に生じた後発白内障も、同様にレーザー治療で対応できます。回折型多焦点眼内レンズは、レンズに同心円状の線が刻まれた構造になっていますが、レーザー治療前には濁った水晶体嚢によってその構造が不明瞭です。レーザー治療後には、同心円状の線を明瞭に確認することができます。

当院では、眼内レンズの種類にこだわった診療を提供しており、多焦点眼内レンズを使用した患者さんの後発白内障治療にも豊富な経験があります。

白内障手術後の定期検診の重要性

白内障手術後は、定期的な検診が非常に重要です。

後発白内障は徐々に進行してくるので、ご自身では気づきにくいことがあります。定期検診を受けることで、早期に発見し、適切なタイミングで治療を受けることができるんです。

推奨される検診スケジュール

白内障手術後の検診スケジュールは、一般的に以下のようになります。

  • 術後1日目
  • 術後1週間
  • 術後1か月
  • 術後3か月
  • その後は半年から1年ごと

ただし、患者さんの状態によって検診の頻度は変わります。当院では、一人ひとりの状態に合わせた検診スケジュールをご提案しています。

定期検診で確認すること

定期検診では、視力測定、眼圧測定、眼底検査などを行います。後発白内障の有無だけでなく、他の眼疾患の早期発見にもつながりますね。

特に、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、緑内障などの疾患は、白内障手術後にも注意が必要です。

見え方に変化を感じたらすぐに受診を

定期検診の予定日前でも、見え方に変化を感じたら、すぐに受診してください。早期に対応することで、より良い視力を維持できる可能性が高まります。

当院では、患者さんの希望をよく聞き、一人ひとりにオーダーメイドの医療を提供することを心がけています。どなたでもお気軽にご相談ください。

後発白内障に関するよくある質問(FAQ)

Q1. もう一度後発白内障になることはありますか?

後発白内障になるのは一度きりで、2回目を発症することはありません。後発白内障の治療では濁った水晶体嚢に穴をあけるので、処置を行った後には濁る水晶体嚢がなくなっています。

Q2. レーザー治療後は普通に帰れますか?

後発白内障のレーザー治療後は、通常通り帰宅することが可能です。生活上の制限も特にありません。治療の際に散瞳(瞳孔が開いた状態)するため、治療後数時間は見え方が不安定になるので気をつけてお帰りください。治療後は眼内の炎症をおさえるための点眼薬を使用してください。

Q3. 後発白内障の治療後には眼内レンズの交換はできないのですか?

白内障手術後に見え方を変えたい場合(単焦点レンズでの白内障手術を受けたが、やはり多焦点レンズに変更したいなど)には、眼内レンズの交換が選択肢になります。しかし、後発白内障の治療後には眼内レンズの交換を行うことは困難です。もし見え方を変えたい場合には、アドオンレンズ(追加眼内レンズ)による治療を検討します。

Q4. 後発白内障と後嚢下白内障は異なりますか?

後嚢下白内障は、水晶体の後嚢付近の水晶体が濁っている状態です。水晶体の袋(水晶体嚢)そのものが濁っている後発白内障とは異なる病態です。

Q5. 後発白内障は予防できますか?

残念ながら、後発白内障を完全に予防する方法は現時点ではありません。ただし、手術時に水晶体の組織をできる限り丁寧に除去することで、発症リスクを低減することは可能です。また、定期検診を受けることで、早期発見・早期治療につながります。

まとめ:後発白内障は適切な治療で改善できる

後発白内障は、白内障手術後に比較的起こりやすい合併症ですが、決して恐れる必要はありません。

外来で行えるレーザー治療によって、安全かつ効果的に改善できるからです。

大切なのは、手術後の定期検診をしっかりと受けること、そして見え方に変化を感じたらすぐに眼科を受診することです。早期に発見し、適切なタイミングで治療を受けることで、再びクリアな視界を取り戻すことができます。

当院では、「高度医療をあたたかく提供する」「自分が受けたい眼科診療」を理念に掲げ、患者さん一人ひとりに寄り添った診療を行っています。白内障手術後の経過観察から後発白内障の治療まで、安心してお任せください。

見え方に不安を感じている方、後発白内障かもしれないと心配されている方は、ぜひ一度ご相談ください。土日祝日も診療しており、WEB予約システムも導入していますので、お気軽にお問い合わせいただけます。

詳細はこちら:幕張 久木元眼科 白内障

 

ご予約・ご相談

手術後の見えにくさが続くときは、早めの確認がおすすめです

幕張久木元眼科では初診の方もWEB予約が可能です。予約の方を優先して案内しており、症状によっては散瞳検査を行う場合があります。見え方の変化がある日は、来院手段も含めて無理のない受診準備をしておくと安心です。

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著者情報

幕張久⽊元眼科  院⻑ 久⽊元延⾏

経歴

獨協医科大学 医学部医学科卒業
東京医科歯科大学病院 臨床研修医
東京医科歯科大学 眼科学講座 入局
東京都立広尾病院 眼科
東京医科歯科大学病院 眼科
東京都立多摩総合医療センター 眼科
東京医科歯科大学病院 眼科
– 白内障・屈折矯正外来 主任
– 糖尿病網膜症専門外来
– 医療安全管理リスクマネージャー
幕張久木元眼科開院

【資格】


日本眼科学会認定眼科専門医
水晶体嚢拡張リング認定医
難病指定医
ボトックス認定医(眼瞼痙攣、斜視)
光線力学療法認定医

【所属学会】


日本眼科学会
日本眼手術学会
日本白内障屈折矯正学会
日本網膜硝子体学会
日本糖尿病眼学会