白内障検査の全貌|視力検査から眼圧測定まで6つの診断方法|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

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医療コラム

白内障検査の全貌|視力検査から眼圧測定まで6つの診断方法|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

白内障検査の全貌|視力検査から眼圧測定まで6つの診断方法

「最近、視界がぼやける」「光がまぶしく感じる」そんな症状があれば、白内障を疑う必要があります。

白内障は加齢とともに誰にでも起こりうる病気ですが、早期発見と適切な治療で視力を取り戻すことが可能です。

診断のために行われる検査は複数あり、それぞれに明確な目的と役割があります。本記事では、白内障診断に用いられる主要な6つの検査方法について、診療現場の視点から詳しく解説します。

検査の内容を事前に知っておくことで、不安を軽減し、診察をスムーズに受けていただけるはずです。

白内障検査の全体像|なぜ複数の検査が必要なのか

白内障の診断では、単一の検査だけでは不十分です。

なぜなら、水晶体の濁り具合、視力への影響度、他の眼疾患の有無など、多角的に評価する必要があるからです。

当院では患者さん一人ひとりの眼の状態を正確に把握するため、視力検査から始まり、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査、散瞳検査、光干渉断層計(OCT)、眼圧測定といった複数の検査を組み合わせています。これらの検査結果を総合的に判断することで、白内障の進行度を正確に評価し、最適な治療方針を立てることができるのです。

各検査には明確な役割があり、相互に補完し合う関係にあります。たとえば視力検査で低下が認められても、それが白内障によるものか、他の疾患によるものかは細隙灯顕微鏡検査や眼底検査で判別します。

検査は通常30分から1時間程度で完了し、痛みを伴うものはほとんどありません。

散瞳検査では一時的に視界がぼやけますが、数時間で元に戻ります。当院では患者さんの負担を最小限にしながら、必要な情報を確実に得られるよう配慮しています。

視力検査|白内障による視力低下を数値化する

裸眼視力と矯正視力の違い

視力検査は白内障診断の第一歩です。

健康診断でも行われる馴染みのある検査ですが、白内障診断では裸眼視力だけでなく、矯正視力(眼鏡やコンタクトレンズを使用した視力)を測定することが重要になります。矯正視力が良好であれば、視力低下の原因は屈折異常(近視・遠視・乱視)である可能性が高く、白内障以外の要因を考慮する必要があります。

一方、矯正視力が低下している場合は、白内障や他の眼疾患の可能性が高まります。

視力検査でわかること

視力検査では、遠方視力と近方視力の両方を測定します。白内障が進行すると、特に遠方視力が低下しやすい傾向があります。ただし、白内障の初期段階では視力低下が軽度であることも多く、視力検査だけでは白内障の有無を確定できません。

当院では視能訓練士が丁寧に視力測定を行い、患者さんの見え方の変化を詳しく聞き取ります。「夜間の運転が怖くなった」「新聞の文字が読みにくい」といった日常生活での困りごとも、診断の重要な手がかりになります。

視力検査は白内障の進行度を客観的に評価する指標となり、手術のタイミングを判断する際にも参考にされます。

細隙灯顕微鏡検査|水晶体の濁りを直接観察する

細隙灯顕微鏡検査とは

細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょうけんさ)は、白内障診断において最も重要な検査の一つです。

スリットランプとも呼ばれるこの装置を使い、細い光の帯を眼に当てることで、水晶体の濁り具合を立体的に観察できます。検査は数分で終わり、痛みもありません。患者さんは顎台に顔を乗せ、額を固定した状態で、医師が眼を詳しく観察します。

濁りのタイプと進行度の判定

白内障には濁りの発生部位によって、皮質白内障、核白内障、後嚢下白内障などのタイプがあります。細隙灯顕微鏡検査では、これらのタイプを正確に判別し、濁りの範囲や密度を評価します。

初期の白内障では、水晶体の周辺部にわずかな濁りが見られる程度ですが、進行すると中心部まで濁りが広がり、視力に大きく影響します。

当院では性能にこだわった眼科手術専用顕微鏡を導入しており、鮮明かつ詳細に観察できるため、より正確な診断が可能です。細隙灯顕微鏡検査は白内障の確定診断に不可欠であり、手術の必要性を判断する際の重要な根拠となります。

他の眼疾患の発見にも有効

細隙灯顕微鏡検査は白内障だけでなく、角膜疾患、結膜炎、ぶどう膜炎など、前眼部の様々な疾患を発見できます。白内障と他の疾患が併存している場合もあり、総合的な眼の健康状態を把握するために欠かせない検査です。

眼底検査|網膜や視神経の状態を確認する

眼底検査の目的

眼底検査は、眼の奥にある網膜、視神経、血管の状態を観察する検査です。

白内障診断において眼底検査が重要なのは、白内障以外の視力低下の原因を見逃さないためです。たとえば糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、緑内障などの疾患が併存している場合、白内障手術を行っても期待した視力回復が得られない可能性があります。

眼底検査では無散瞳眼底カメラを使用し、瞳孔を広げずに網膜の写真を撮影します。検査は数分で終わり、フラッシュのような光を感じる程度で、痛みはありません。撮影された画像をもとに、網膜血管の状態や視神経乳頭の形状を詳しく評価します。

生活習慣病との関連

眼底は血管の状態を直接観察できる唯一の臓器であり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病による血管変化を早期に発見できます。白内障患者さんの中には、糖尿病網膜症を併発しているケースも少なくありません。

当院では眼底検査の結果から、全身の健康状態にも配慮した診療を心がけています。

眼底検査は白内障手術前の必須検査でもあります。手術後の視力予後を予測し、患者さんに適切な説明を行うためにも、眼底の状態を正確に把握することが重要です。

散瞳検査|瞳孔を広げて水晶体の全体像を把握する

散瞳検査の必要性

散瞳検査は、瞳孔を広げる目薬を点眼し、水晶体の周辺部まで詳しく観察する検査です。

通常の状態では瞳孔が小さく、水晶体の中心部しか観察できませんが、散瞳することで周辺部の濁りや、水晶体を支える組織(チン小帯)の状態まで確認できます。これは白内障手術の安全性を評価する上で非常に重要です。

散瞳薬を点眼してから瞳孔が十分に広がるまで、通常20〜30分程度かかります。その後、細隙灯顕微鏡検査や眼底検査を行い、より詳細な情報を得ます。

散瞳後の注意点

散瞳後は瞳孔が広がった状態が数時間続くため、視界がぼやけ、光がまぶしく感じられます。

この間は車の運転や細かい作業は避けていただく必要があります。当院では散瞳検査を行う際、患者さんに事前に注意事項をお伝えし、可能であれば付き添いの方と一緒に来院していただくようお願いしています。

散瞳検査は白内障の精密検査として欠かせませんが、患者さんの負担も考慮し、必要な場合にのみ実施します。検査後の見え方の変化についても丁寧に説明し、安心して検査を受けていただけるよう配慮しています。

光干渉断層計(OCT)|網膜の断層画像で詳細診断

OCT検査の特徴

光干渉断層計(OCT)は、網膜の断層画像を撮影する最新の検査機器です。

眼底カメラが網膜の表面を平面的に撮影するのに対し、OCTは網膜の層構造を立体的に観察できます。白内障診断においてOCTが重要なのは、黄斑部(視力の中心を担う部位)の状態を詳細に評価できるためです。

検査は非侵襲的で、患者さんは装置を覗き込むだけで、数分で終わります。痛みもなく、散瞳の必要もありません。撮影された画像からは、網膜の厚みや形状、異常な変化の有無を数ミクロン単位で確認できます。

白内障手術前後の評価に有用

OCT検査は白内障手術前に黄斑部の状態を確認し、手術後の視力予後を予測するために行います。加齢黄斑変性や黄斑円孔などの疾患が併存している場合、白内障手術を行っても視力改善が限定的になる可能性があります。

また、手術後の経過観察にもOCTは活用されます。

当院では最新のOCT機器を導入し、患者さん一人ひとりの網膜状態を正確に把握しています。検査結果は画像として保存され、経時的な変化を追跡することで、より精密な診療が可能になります。

眼圧測定|緑内障の有無を確認する

眼圧測定の重要性

眼圧測定は、眼球内の圧力を測定する検査です。

白内障診断において眼圧測定が必要な理由は、緑内障の併発を見逃さないためです。緑内障は日本での失明原因の第1位であり、白内障と併発しているケースも少なくありません。眼圧が高い場合(通常25mmHg以上)、緑内障を疑う必要があります。

眼圧測定には非接触型と接触型がありますが、当院では主に非接触型(空気を吹きつけるタイプ)を使用しています。検査は数秒で終わり、痛みもありません。ただし、日本人に最も多い正常眼圧緑内障(眼圧が正常範囲内でも緑内障が進行するタイプ)は、眼圧測定だけでは発見できないため、眼底検査やOCT検査と組み合わせて総合的に判断します。

白内障手術と眼圧の関係

白内障手術を行うと、眼圧が若干低下する傾向があります。これは水晶体を人工レンズに置き換えることで、眼内の房水(眼球内を循環する液体)の流れが改善するためです。緑内障を併発している患者さんの場合、白内障手術と同時に緑内障手術を行うことで、両方の疾患を効率的に治療できる場合もあります。

当院では眼圧測定の結果をもとに、緑内障の有無を慎重に評価し、必要に応じて専門的な治療を提案しています。

まとめ|複数の検査で正確な診断を

白内障の診断には、視力検査、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査、散瞳検査、OCT検査、眼圧測定という6つの主要な検査が用いられます。

それぞれの検査には明確な役割があり、相互に補完し合うことで、白内障の進行度や他の眼疾患の有無を正確に把握できます。

当院では患者さん一人ひとりの眼の状態に合わせて必要な検査を選択し、丁寧に説明しながら進めています。検査結果をもとに、手術の必要性やタイミング、最適な眼内レンズの選択について、患者さんと一緒に考えていきます。

「見えにくい」と感じたら、早めに眼科を受診することが大切です。白内障は進行性の疾患ですが、適切な診断と治療で視力を取り戻すことができます。

詳しい検査内容や白内障治療については、幕張 久木元眼科 白内障でご相談ください。

幕張久⽊元眼科  院⻑ 久⽊元延⾏

経歴

獨協医科大学 医学部医学科卒業
東京医科歯科大学病院 臨床研修医
東京医科歯科大学 眼科学講座 入局
東京都立広尾病院 眼科
東京医科歯科大学病院 眼科
東京都立多摩総合医療センター 眼科
東京医科歯科大学病院 眼科
– 白内障・屈折矯正外来 主任
– 糖尿病網膜症専門外来
– 医療安全管理リスクマネージャー
幕張久木元眼科開院

【資格】

日本眼科学会認定眼科専門医
水晶体嚢拡張リング認定医
難病指定医
ボトックス認定医(眼瞼痙攣、斜視)
光線力学療法認定医

【所属学会】

日本眼科学会
日本眼手術学会
日本白内障屈折矯正学会
日本網膜硝子体学会
日本糖尿病眼学会