ドライアイが治らない人の共通点とは?眼科の最新治療と市販薬の決定的な違い|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

〒261-8535 千葉県千葉市美浜区豊砂1-1
イオンモール幕張新都心グランドモール1階
Tel.043-301-3441
ヘッダー画像

医療コラム

ドライアイが治らない人の共通点とは?眼科の最新治療と市販薬の決定的な違い|幕張久木元眼科|千葉県千葉市の白内障手術、緑内障、糖尿病網膜症

ドライアイが治らない人の共通点とは?眼科の最新治療と市販薬の決定的な違い

ドライアイが治らない理由・・・その背景にある共通点

「目薬を使っているのに、ドライアイがなかなか良くならない」という悩みを抱えている方は少なくありません。

実は、ドライアイが改善しない方には、いくつかの共通する原因が存在します。

涙の量が少ないタイプだけでなく、涙の質が悪くなるタイプ、さらには背景に隠れた疾患が関わっているケースもあります。

適切な診断と治療を受けることで、症状は大きく改善する可能性があります。

ドライアイのタイプを正しく理解する

ドライアイは「目が乾く病気」と思われがちですが、実際には涙の異常によって引き起こされる複雑な疾患です。

大きく分けると、**涙液減少型**と**涙液蒸発亢進型**の2つのタイプがあります。

涙液減少型ドライアイとは

涙液減少型は、涙の分泌量そのものが少なくなるタイプです。

加齢やシェーグレン症候群などの自己免疫疾患、薬剤の副作用などが原因となります。

涙の量が足りないため、目の表面が乾燥しやすく、角膜に傷がつくこともあります。

涙液蒸発亢進型ドライアイとは

涙液蒸発亢進型は、涙の量は十分でも、涙が蒸発しやすくなるタイプです。

まぶたの縁にある**マイボーム腺**の機能不全(MGD)が主な原因となります。

マイボーム腺から分泌される脂が不足すると、涙の表面を覆う油層が薄くなり、涙が蒸発しやすくなります。

ドライアイ患者の約86%にMGDが認められるとの報告もあり、涙の「質」の異常が非常に重要な要因であることがわかります。

BUT短縮型ドライアイという新しい概念

近年注目されているのが、**BUT短縮型ドライアイ**です。

BUTとは涙液層破壊時間(Break Up Time)のことで、まばたき後に涙の膜が壊れるまでの時間を指します。

BUT短縮型では、涙の量は正常でも、涙が目の表面に留まりにくくなっています。

調査によると、ドライアイ患者の94.9%がBUT5秒以下であり、26.7%がBUT短縮型に分類されています。

ドライアイが治らない人に共通する原因

ドライアイの症状が改善しない方には、いくつかの共通した原因があります。

背景疾患が見逃されている

ドライアイの背景には、**シェーグレン症候群**などの自己免疫疾患が隠れている場合があります。

シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺が障害される疾患で、涙の分泌が著しく低下します。

目の乾燥だけでなく、口の渇きや関節痛などの全身症状を伴うこともあります。

このような背景疾患がある場合、一般的なドライアイ治療だけでは改善が難しく、専門的な検査と治療が必要です。

マイボーム腺機能不全(MGD)が放置されている

前述の通り、ドライアイ患者の多くにMGDが認められます。

しかし、MGDに対する適切な治療が行われていない場合、点眼治療だけでは症状が改善しません。

マイボーム腺の詰まりを解消し、脂の分泌を正常化する治療が必要です。

市販薬に頼りすぎている

市販の目薬は手軽に入手できますが、ドライアイの根本的な治療にはなりません。

市販薬は一時的な乾燥緩和を目的としたものが多く、涙の成分に直接働きかける効果は限定的です。

また、防腐剤が含まれているものが多く、長期使用でかえって症状を悪化させることもあります。

点眼回数が適切でない

ドライアイの目薬は、1日3回から最大6回までが原則です。

用法・用量を守らず、目薬を過剰に使用すると、防腐剤の影響で角膜が傷ついたり、涙が洗い流されて乾燥が進むことがあります。

逆に、点眼回数が少なすぎても十分な効果が得られません。

生活習慣が改善されていない

エアコンの風が直接目に当たる環境、長時間のパソコン・スマートフォン使用、まばたきの減少など、生活習慣がドライアイを悪化させている場合があります。

治療と並行して、これらの環境要因を改善することが重要です。

眼科で受けられる最新のドライアイ治療

眼科では、ドライアイのタイプや重症度に応じた専門的な治療を受けることができます。

涙の成分に働きかける点眼治療

眼科で処方される点眼薬は、市販薬とは異なり、涙の成分に直接働きかける効果があります。

**ヒアルロン酸点眼薬**は、涙の安定性を高めて目に水分を与え、角膜の傷を修復します。

**ジクアホソルナトリウム点眼薬**は、涙の成分である油分・水分・ムチンの分泌を促進します。

**レバミピド点眼薬**は、ムチンの産生を促し、目の表面の炎症を抑える効果があります。

これらの点眼薬は、以前から使われていた人工涙液やヒアルロン酸製剤に比べて、目の不快感や眼表面の状態を改善する効果が高いとされています。

涙点プラグによる涙の保持

**涙点プラグ**は、涙の排出口である涙点に小さな栓を挿入し、涙を目の表面に長く留める治療法です。

点眼治療で効果が不十分な場合に検討されます。

涙液減少型ドライアイに特に有効で、涙の量を物理的に増やすことができます。

当院でも、症状に応じて涙点プラグの処置を行っています。

血清点眼による重症例への対応

眼表面の障害が重篤な場合には、患者さまご自身の血液から精製した**自己血清点眼**を使用することがあります。

血清には成長因子やビタミンなど、角膜の修復に必要な成分が豊富に含まれており、重症ドライアイの治療に効果的です。

MGDに対する専門的治療

マイボーム腺機能不全(MGD)に対しては、**温罨法**や**眼瞼清拭(リッドハイジーン)**が有効です。

温罨法は、目の周囲を温めることでマイボーム腺の詰まりを緩和し、脂の分泌を促します。

1日5分、毎日2回行うと効果的です。

眼瞼清拭は、まぶたの縁を清潔に保ち、マイボーム腺の機能を正常化する方法です。

また、近年では**IPL治療**という新しい治療法も登場しています。

市販薬と処方薬の決定的な違い

市販のドライアイ用目薬と、眼科で処方される目薬には、大きな違いがあります。

効能・効果の違い

市販薬は、涙液の補助や目の乾き、目の疲れ、目のかすみなど、一時的な症状緩和を目的としています。

一方、処方薬は、角膜創傷の治癒促進、ムチンや水分の分泌促進、ムチン産生促進など、ドライアイの根本的な原因に働きかける効果があります。

成分の違い

市販薬には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムなど、涙に似せた成分が含まれています。

処方薬には、ジクアホソルナトリウムやレバミピドなど、涙の成分の分泌や産生を促進する特殊な成分が含まれています。

これらは眼科でしか処方できません。

防腐剤の問題

市販薬の多くには、**ベンザルコニウム塩化物**などの防腐剤が含まれています。

防腐剤は長期使用により角膜上皮障害を引き起こすことがあり、かえって症状を悪化させる可能性があります。

処方薬には防腐剤フリーのものや、低濃度の防腐剤を使用したものがあります。

血管収縮剤の注意点

市販薬の中には、血管収縮剤が含まれているものがあります。

血管収縮剤は一時的に充血を抑える効果がありますが、薬効が切れた際に症状を悪化させる場合があります。

ドライアイ治療には適していません。

ドライアイを改善するための生活習慣

治療と並行して、日常生活での対策も重要です。

環境を整える

エアコンの風が直接目に当たらないようにし、加湿器で部屋の湿度を保ちましょう。

デスクワークの際は、ポータブル加湿器を使用するのも効果的です。

まばたきを意識する

パソコンやスマートフォンを見ているとき、まばたきの回数は減少します。

意識的にまばたきを増やすことで、涙が目の表面に行き渡り、乾燥を軽減できます。

電子機器の使用時間を管理する

長時間の電子機器使用は、ドライアイを悪化させます。

1時間ごとに10分程度の休憩を取り、目を休ませることを習慣にしましょう。

ブルーライトカットの眼鏡やサングラスを使用するのも有効です。

温罨法を自宅で実践する

前述の通り、温罨法はMGDの改善に効果的です。

市販の温熱アイマスクや、温めたタオルを使って、1日2回、5分程度目を温めましょう。

眼科受診が必要なサインとは

以下のような症状がある場合は、早めに眼科を受診することをおすすめします。

市販薬を使用しても症状が改善しない

市販薬を1〜2週間使用しても症状が改善しない場合は、背景に疾患が隠れている可能性があります。

目の痛みや充血が強い

目の痛みや充血が強い場合は、角膜に傷がついている可能性があります。

放置すると視力低下につながることもあります。

視力の低下やかすみがある

視力の低下やかすみは、ドライアイだけでなく、他の眼疾患のサインかもしれません。

口の渇きや関節痛を伴う

目の乾燥に加えて、口の渇きや関節痛がある場合は、シェーグレン症候群などの全身疾患が疑われます。

幕張久木元眼科でのドライアイ診療

当院では、ドライアイのタイプを正確に見極めるため、**フルオレセイン染色**などの詳細な検査を行っています。

涙液分泌低下型、蒸発亢進型、BUT短縮型など、患者さまの症状に応じた適切な治療を提案しています。

点眼治療を基本としながら、必要に応じて涙点プラグなどの処置も実施し、患者さまの生活背景や症状の程度を考慮した治療計画を立てています。

また、スマートフォンやパソコン使用による眼精疲労、VDT症候群についても、視力検査・眼鏡調整・生活指導を含めた総合的な対応を行っています。

「目の不調を『いつものこと』で終わらせない」ことを大切にし、一時的な症状の改善だけでなく、将来の視機能を守ることを重視した診療を行っています。

検査結果や治療方針については、できる限り分かりやすく説明し、患者さまがご自身の目の状態を理解したうえで治療に臨めるよう心がけています。

「念のため受診したい」という段階からでも安心してご相談いただける、地域のかかりつけ眼科として、幕張エリアの皆さまの目の健康をサポートしています。

まとめ・・・ドライアイは適切な治療で改善できる

ドライアイが治らない方には、背景疾患の見逃し、MGDの放置、市販薬への依存、不適切な点眼回数、生活習慣の問題など、共通する原因があります。

眼科では、涙の成分に働きかける点眼薬、涙点プラグ、血清点眼、MGD治療など、専門的な治療を受けることができます。

市販薬は一時的な症状緩和には有効ですが、根本的な治療にはなりません。

防腐剤や血管収縮剤の影響で、かえって症状を悪化させることもあります。

ドライアイは適切な診断と治療によって、大きく改善する可能性があります。

症状が続く場合は、早めに眼科を受診し、自分に合った治療を受けることが大切です。

目の不調が続いている方、市販薬で改善しない方は、ぜひ幕張久木元眼科にご相談ください。

丁寧な検査と適切な治療で、あなたの目の健康をサポートいたします。


著者情報

幕張久木元眼科 院長 久木元 延行

久木元 延行

経歴

獨協医科大学 医学部医学科卒業

東京医科歯科大学病院 臨床研修医

東京医科歯科大学 眼科学講座 入局

東京都立広尾病院 眼科

東京医科歯科大学病院 眼科

東京都立多摩総合医療センター 眼科

東京医科歯科大学病院 眼科

– 白内障・屈折矯正外来 主任

– 糖尿病網膜症専門外来

– 医療安全管理リスクマネージャー

幕張久木元眼科開院

資格

日本眼科学会認定眼科専門医

水晶体嚢拡張リング認定医

難病指定医

ボトックス認定医(眼瞼痙攣、斜視)

光線力学療法認定医

所属学会

日本眼科学会

日本眼手術学会

日本白内障屈折矯正学会

日本網膜硝子体学会

日本糖尿病眼学会