白内障の水晶体混濁とは?種類・原因・治療法をわかりやすく解説|幕張久木元眼科
- 2026年8月16日
- 白内障

「最近、視界がかすんだり、光がまぶしく感じたりする」——そんな変化を感じていませんか?それは白内障による水晶体の混濁が始まっているサインかもしれません。
白内障とは、目の中でレンズのはたらきをする「水晶体」が濁ってしまうことで視界がぼやける目の病気です。混濁が起こる場所や進み方によって、核性・皮質性・後嚢下など複数の種類に分かれており、それぞれ見え方の症状や進行ペース、治療のタイミングが異なります。
白内障は60代で約70%、80代ではほぼ全員に何らかの混濁が見られるとされています(個人差があります)。早めに種類と特徴を知っておくことが、適切なタイミングで治療を受けるための第一歩です。
- 水晶体混濁の仕組みと「白内障の種類」が理解できる
- それぞれの種類ごとの症状・進行・治療のポイントがわかる
- 手術・眼内レンズ選びで何を基準に考えればよいかがわかる
- ◦ 目次
- ▸ 白内障とは?「水晶体の混濁」を正しく理解しよう
- ◦ 水晶体はどんなはたらきをしているの?
- ◦ こんな見え方の変化、心当たりはありませんか?
- ◦ よくある誤解:「白内障=失明する病気」ではない
- ▸ 水晶体混濁の種類と原因——核性・皮質性・後嚢下の違い
- ◦ 加齢以外の原因——白内障を引き起こす要因
- ▸ 白内障の進行段階と「手術のタイミング」
- ◦ 白内障はどのように進行する?
- ◦ 手術を考えるべきタイミングの目安
- ◦ 白内障手術の流れと安全性
- ▸ 眼内レンズの種類と選び方——単焦点と多焦点の違い
- ◦ 単焦点眼内レンズ(保険適用)
- ◦ 多焦点眼内レンズ(選定療養・自由診療)
- ◦ 乱視矯正レンズ(トーリックIOL)について
- ▸ 幕張久木元眼科の白内障診療について
- ▸ よくあるご質問(FAQ)
- ◦ この記事のまとめ
- ◦ 白内障・水晶体の濁りが気になる方へ
- ◦ 監修・記事執筆:幕張久木元眼科 院長 久木元 延行(くきもと のぶゆき)
目次
白内障とは?「水晶体の混濁」を正しく理解しよう
水晶体はどんなはたらきをしているの?
私たちの目の中には、カメラのレンズにあたる「水晶体」という透明な組織があります。水晶体は外から入ってくる光を屈折させて網膜にピントを合わせる役割を担っており、厚みを自在に変えることで近くから遠くまで焦点を調節しています。
この水晶体は主にクリスタリンというタンパク質でできており、健康な状態では無色透明です。しかし加齢や紫外線・酸化ストレスなどの影響でタンパク質が変性すると、水晶体が白く濁ってしまいます。これが「白内障」と呼ばれる状態です。
白内障の水晶体の濁りが気になる方へ
千葉市美浜区で、視界のかすみや見えにくさなど白内障が気になる方は、幕張久木元眼科へご相談ください。
現在の目の状態を確認し、白内障について詳しく相談できます。
こんな見え方の変化、心当たりはありませんか?
白内障の初期は自覚症状に気づきにくいことも多いですが、以下のような変化が現れたときは要注意です。
- 全体的にかすんでぼやけて見える
- まぶしさを強く感じるようになった(グレア・ハロー)
- 夜間の運転で対向車のライトがにじんで見える
- 眼鏡を変えても視力が改善しない
- 以前より物の色が黄みがかって見える
- 片方の目だけで見ると像が二重にぶれて見える(複視)
「年のせいかな」と感じやすい症状が多いのですが、こうした変化は白内障の進行サインである可能性があります。特に60代以降の方は、定期的な眼科受診で水晶体の状態を確認することが大切です。
よくある誤解:「白内障=失明する病気」ではない
白内障について「放置すると失明する」と心配される方は少なくありません。しかし実際には、白内障は適切なタイミングで手術を受ければ視機能の改善が期待できる病気です。ただし非常に進行した状態(成熟白内障)になると手術の難易度が上がることがあるため、定期的な経過観察が重要です。早めに眼科を受診して状態を把握しておくことが、結果的に安心につながります。
水晶体混濁の種類と原因——核性・皮質性・後嚢下の違い
白内障は水晶体のどの部分が濁るかによって「核性白内障」「皮質性白内障」「後嚢下白内障」の3つに大きく分類されます。それぞれ症状の出方や進行速度、日常生活への影響が異なるため、自分の白内障がどのタイプかを知ることがとても重要です。
加齢性白内障のなかで最も多いタイプです。水晶体の中心部(核)が黄色〜茶色に変色・硬化しながら濁っていきます。進行がゆっくりであることが多く、初期には近くが見えやすくなる「近視化」が起こることがあり、「老眼が改善した」と勘違いする方もいます。色覚の変化(黄みがかって見える)も特徴の一つで、長年の紫外線暴露や喫煙が原因として挙げられています。
水晶体の外側(皮質層)に水分が蓄積し、くさび状やスポーク状の混濁が広がっていくタイプです。濁りが周辺部から始まるため、初期は視野の中央を使う日常視力への影響が少ない傾向があります。しかし混濁が瞳孔の中央付近まで広がってくると、視力低下・グレア(まぶしさ)が目立つようになります。糖尿病や紫外線暴露との関連が指摘されており、注意が必要です(個人差があります)。
水晶体の後ろ側(後嚢直下)の中央部に混濁が生じるタイプで、3つのなかで最も視力への影響が出やすいタイプです。光の通り道の中心部に混濁が位置するため、早期から視力低下・グレア・ハロー(光輪)が起こりやすく、明るい場所では瞳孔が小さくなるため特にまぶしさを感じやすい傾向があります。ステロイド薬の長期使用や糖尿病の方に多く見られ、比較的若い年代で発症することもあります。

加齢以外の原因——白内障を引き起こす要因
白内障の原因の大半は加齢ですが、それ以外にもさまざまな要因が混濁を引き起こすことがあります。
| 種類 | 主な原因・特徴 |
|---|---|
| 加齢性白内障 | 加齢によるタンパク質の変性。最も多い。60代〜80代に多く見られる。 |
| 糖尿病性白内障 | 高血糖により水晶体内の糖代謝が乱れ混濁が促進。比較的若年でも発症することがある。 |
| 外傷性白内障 | 目への打撲・穿孔・化学損傷などにより水晶体が損傷して混濁する。 |
| 薬剤性白内障 | 副腎皮質ステロイドの長期使用が代表的。後嚢下白内障のタイプで現れやすい。 |
| 先天性白内障 | 生まれつき水晶体が濁っている状態。早期発見・早期治療が重要。 |
| 続発性白内障 | ぶどう膜炎・網膜色素変性などの眼疾患、あるいは放射線の影響で続発することがある。 |
原因によって混濁のパターンや進行速度が異なります。「いつ頃から症状が出始めたか」「糖尿病や服用薬があるか」などを眼科医に伝えることで、より的確な診断につながります。
白内障の進行段階と「手術のタイミング」
白内障はどのように進行する?
白内障は一般的に未熟白内障(初期〜中等度)→成熟白内障→過熟白内障という段階をたどります。初期は日常生活にほとんど支障がなく、眼科的な経過観察と点眼薬(進行抑制)で対応することが多いです。中等度以降になると視力低下・グレア・複視などが日常生活に影響し始め、手術を検討するタイミングとなります。
ただし進行のペースは個人差が大きく、数年かけてゆっくり進む方もいれば、比較的短期間で視力が低下するケースもあります。定期的に眼科で視力・水晶体の状態を確認することが重要です。
手術を考えるべきタイミングの目安
白内障手術を検討する目安として、次のようなポイントが挙げられます(個人差があります)。
- 矯正視力が両眼で0.7未満になってきた、または日常生活に支障が出てきた
- 眼鏡を変えても視力が改善しなくなった
- 夜間運転やまぶしさが強くなって生活に影響が出ている
- 緑内障や糖尿病網膜症など他の眼疾患の治療のために眼内の観察が必要になった
注意:白内障が非常に進行した「成熟白内障」の状態になると、手術の難易度が上がることがあります。「まだ見えているから大丈夫」と様子を見すぎず、定期的な眼科受診で状態を確認しておくことが大切です。気になる症状がある場合は早めに眼科専門医にご相談ください。
白内障手術の流れと安全性
現在の標準的な白内障手術は「超音波乳化吸引術(ファコエマルシフィケーション)」と呼ばれる方法で行われます。わずか数ミリの小切開から専用の器具を挿入し、超音波で濁った水晶体を砕いて吸引した後、人工の眼内レンズを挿入します。手術時間は通常10〜20分程度(個人差があります)で、日帰り手術として対応できるケースが多くあります。
術後は点眼薬による管理を行い、段階的に日常生活へ復帰していただきます。運動・入浴・洗顔など制限が必要な期間は担当医の指示に従ってください。
眼内レンズの種類と選び方——単焦点と多焦点の違い
白内障手術では濁った水晶体を取り除いた後に、人工の眼内レンズ(IOL)を挿入します。このレンズ選びが術後の見え方に大きく影響するため、事前にしっかり理解しておきましょう。

単焦点眼内レンズ(保険適用)
ひとつの距離(遠・中・近のいずれか)にピントを合わせるレンズです。保険適用で手術を受けられるため費用の負担が少なく、日本で最も多く使用されているレンズです。遠くにピントを合わせた場合は術後に近用眼鏡が必要となるケースが多いですが、コントラスト感度が高く夜間視力が安定しやすいという特長があります。
✔ メリット
- 保険適用で費用の負担が少ない
- 見え方が安定しやすい
- 夜間のグレア・ハローが少ない傾向
- コントラスト感度が高い
✖ 注意点
- 遠・中・近の全距離をカバーしない
- 術後に眼鏡が必要なことが多い
- もう片方の目とのバランス調整が必要な場合がある
多焦点眼内レンズ(選定療養・自由診療)
遠・中・近など複数の距離にピントが合うよう設計されたレンズです。術後の眼鏡依存を大幅に減らせる可能性があり、特に「眼鏡なしでアクティブに過ごしたい」という方に選ばれています。選定療養の場合、手術の技術料は保険適用でレンズ代のみ自己負担となります(片目の目安:約40万〜60万円)。レーザー手術を組み合わせる場合は自由診療となり、片目約60万〜90万円が目安です(詳しくはご相談ください)。
✔ メリット
- 遠くも近くも見えやすくなることが期待できる
- 術後の眼鏡依存を減らせる可能性がある
- 老眼の改善も同時に期待できる
- 乱視矯正機能付きのレンズも選択可能
✖ 注意点
- レンズ代が自己負担(個人差あり)
- 夜間のグレア・ハローが生じることがある
- コントラスト感度がやや低下することがある
- 全ての方に向いているとは限らない
乱視矯正レンズ(トーリックIOL)について
もともと角膜の乱視がある方には、乱視矯正機能を持つ眼内レンズ(トーリックIOL)が選択できます。乱視を矯正しながら白内障を治療できるため、術後の見え方の質を高めることが期待できます(個人差があります)。単焦点・多焦点いずれにも乱視矯正タイプが存在します。どのレンズが自分に合っているかは、術前検査の結果や日常生活のスタイルをもとに眼科専門医と相談して決めることが大切です。
幕張久木元眼科の白内障診療について
千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心1階に位置する幕張久木元眼科では、大学病院レベルの白内障診療を地域の皆さまに提供できるよう体制を整えています。
- 大学病院白内障専門外来元主任による執刀——東京医科歯科大学病院で白内障・屈折矯正外来の主任を務めた院長・久木元延行が直接手術を担当します。
- 豊富な眼内レンズのラインアップ——多焦点レンズ・乱視矯正レンズなど多種類のレンズを取り扱い、患者さんのライフスタイルや視力の状態に合わせたレンズ選定を行います。
- ライカ製眼科手術専用顕微鏡の導入——高解像度・深い焦点深度を持つ手術専用顕微鏡を使用し、精度の高い手術環境を整えています。
- 日帰り手術対応+土日祝も診療——お仕事や家事の都合に合わせて受診いただけるよう、土日祝を含む診療体制を整えています。
- 待ち時間をイオンモールで快適に——院内・モール内のモニターやWEBでリアルタイムの待ち状況を確認可能。診察まで自由にショッピングをお楽しみいただけます。

よくあるご質問(FAQ)
この記事のまとめ
- 白内障は水晶体が濁る病気で、核性・皮質性・後嚢下の3タイプに分類される
- タイプによって症状・進行ペース・日常生活への影響が異なるため、自分の種類を知ることが大切
- 手術のタイミングは視力・生活への影響・進行度などをもとに眼科専門医と相談して決める
- 眼内レンズは単焦点(保険適用)と多焦点(選定療養・自由診療)があり、ライフスタイルで選ぶ
- 気になる症状があれば早めに眼科を受診し、定期的な経過観察を継続することが重要
白内障・水晶体の濁りが気になる方へ
千葉市美浜区・イオンモール幕張新都心1階の幕張久木元眼科では、大学病院白内障専門外来元主任の院長が患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な診察・手術相談を行っています。土日祝も診療、オンライン順番取りにも対応しています。まずはお気軽にご予約ください。
【診療時間】午前10:00〜13:00 / 午後15:00〜18:30(土日祝含む) 休診:火曜日
〒261-8535 千葉県千葉市美浜区豊砂1-1 イオンモール幕張新都心グランドモール1階 TEL: 043-301-3441




「大切にしていることは、患者さんの希望をよく聞いた上で、一人ひとりにオーダーメイドの医療を提供することです。同じ白内障でも、混濁の種類や生活スタイル・ご要望は皆さん異なります。どのレンズが自分に合っているか、手術のタイミングはいつがよいか——そういったことを丁寧にご説明し、一緒に考えていきたいと思っています。高度医療をあたたかく届ける、それが私たちのコンセプトです。」
幕張久木元眼科 院長 久木元 延行(くきもと のぶゆき)